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雑誌記事=遠征釣行うら話(その1)

土肥 英司 バスデイフィールドモニター(福岡県在住)
2015年 夏 山形県・赤川、他
  全国誌や地方誌に色々と記事を書いているが、どうしても「誌面の都合」というスペース上の制限が必ずある。本来ならば「この事も、紹介したい…」と、執筆予定だったが、文字数の関係でサラッと触れただけとか、写真のキャプションのみとか、そういうネタはかなりの数となる。そこで、二回に分けて、雑誌で詳しく触れられなかったネタを紹介しようと思う。


昨年夏の山形県・赤川。ハードな遠征だった。

■人生初のアメマス
  年末に発売されたGijie「サクラマス」。その本で、私は山形県の赤川の記事を書いている。ご存知の通り、本命の桜鱒はバラシに終わったが、他にも様々な魚をヒットさせた。やはり「夏の川」という事で、本命以外の魚は高活性だった。
  先ずはアメマス。私は、この魚が赤川に居ることは知らなかったし、釣ったのも初めてだった。一匹目の57cmは、バスデイの兄弟ブランドのジップベイツのリッジ 90Fで仕留めた。やり取りは雑誌の内容の通りだ。
 翌日の44cmは、バスデイのシュガーミノードリフトトゥイッチャー 85Sだった。このルアーも瀬で使用するために、少しキャストでは工夫をした。通常のキャストよりも、ややフライぎみの「山型キャスト」だ。複雑な流れの瀬の場合。普通にキャストすると、表面の流れで弾き飛ばされて、思うレンジに入れることが出来ない。よって、空中で惰性を付けるために、高く飛ばしたのだ。シンキングミノーであるシュガーミノードリフトトゥイッチャーを使ったのも、そのためである。狙った魚を確実に反応させるためには、正確にそのレンジへルアーをアプローチする事が大切だ。


このアメマス44cmは写真初お目見え。シュガーミノードリフトトゥイッチャー 85Sで、2投で仕留めた。

左と同じ魚。フライぎみのキャスト手前の流れを避け、ルアーをレンジに入れた。

イワナも大きくなると、こんな顔になるんだねぇ。九州ではお目にかかれない。

アメマス44cmを手に私。本命ではないが、そこそこ嬉しかった。

■沢山釣れたヤマメ
  ヤマメは結構釣った。85mm以下のルアーは使っていないのだが、尺弱サイズまでが良くヒットした。シュガーミノードリフトトゥイッチャーやシュガー2/3ディープSGを、鱒族が居着きそうで、水温が低めの所を通すと、かなりの確率で反応があった。しかし、本命が桜鱒であったため、ヒットの度に溜め息が漏れた。朝夕はチャートやピンク系、日中は鮎カラーやパール系が良かった。
 尺以上のヤマメが見られなかったのは、それらは海へ降りたためかも知れない。


尺弱サイズのヤマメはかなり釣った。シュガー2/3ディープSGが活躍。

サイズアップはならず。尺超えサイズは海に下った後なのかもしれない。

■ニゴイもイチコロ、シュガーディープ90F
  下流の有名ポイント「三段」へ行った時のこと。7月なので望み薄だったが、「可能性が有れば!」とキャストを試みた。ある程度水深もありそうなので、ルアーはシュガーディープ 90Fのパールヤマメ。ちなみに、私が使用するシュガーディープ 90Fは、全てリジット(固定重心)仕様だ。
  日も高かったので、流れの底層を慎重に探った。すると、何投目かに「ガツンッ!」というアタリ。アワセを確実に入れ、ファイトに応じると重い重い。「何か違う!」と思ったが、念のために丁寧に遣り取りした。姿を現したのは鯉!落胆しつつも、リーダーを持って、ぶり上げた。「でけーっ!」と苦笑いしながら良く見るとマゴイではなくニゴイ!余りの胴回りの太さに、間違ってしまったのだ。それも口にキチンとフッキングしていた。
 コイ科の魚もシュガーディープは釣ってしまう。シーバスやトレバリーも釣れることから、オールラウンダーとしての存在意義は高いと感じた。


恐ろしく太った65cmのニゴイ。ファイト中はマゴイだとばかり思っていた。

■日没前の黒い魚!
  遠征も終盤。雨は降らず、渇水がどんどん進み、桜鱒が狙える場所も、ほんの少しになった。それでも「1パーセントでも可能性があれば…」と攻めつづけた。
  ある日の夕刻、日没直前。シュガー2/3ディープSG 92FのピンクヤマメBPで、水深があるテトラ帯際を、丹念に攻めていた。「今日も終わりかな?」と思いかけた時!「ガツン!」と来た。気合いを入れてファイトする。しかし、上がって来たのは、黒い魚…?!「な、ナマズ?」再び外道であった。
  一昨年の6月の北陸遠征でも私はナマズを釣っている(九頭竜川水系日野川)。夏になると、この魚は、良く釣れるようだ。ここから解ることは、鯰を狙う時は、専用の「闇鯰スナイパー9号」というトップ系のルアーの他に、水深がある所では、シュガー2/3ディープSGの様なルアーも持っていた方が良いということだ。
  でも、黒い魚体が見えた瞬間は、いささかビックリした。


夕刻にヒットしたナマズ。ミノーでもよく釣れる魚だ。夏ですね。

■釣れる様々な魚
  遠征では、様々な魚が釣れる。帰りに立ち寄った新潟県長岡市栃尾地区の刈谷田川では、多数のイワナを50mmクラスのシュガーミノードリフトトゥイッチャーやシュガーミノーボトムトゥイッチャーで釣った。石川県の手取川では、支流の大日川でイワナやヤマメと一緒に40cm級のバスまで釣った(シュガーミノーSG 50Fヤマメ)。これらは、本来の目的から言えば外道であるが、これらが他のジャンルの釣りに役に立つ事も多い。「魚釣り」と考えれば立派な釣果である。それに、あのアメマスは、生涯初の魚であり、意義も大きい。
  そして、何より「自分が住んでいる地方との環境の差」を体感できた。九州で夏に山に雪なんて無いし…。ちなみに、1月に鹿児島県へ虹鱒を釣りに行った時のこと。川の水温は…12度!真冬でも、この温度である。「狭い日本」とは言うけれど、いやいや北と南じゃ結構な違いがあると思いますよ!
  多くの体験をした遠征うら話しでした。

(2016年4月9日掲載)